テーマ: 『粋』を科学する
会期: 9月16日(水)~9月18日(金)
会場: 東京大学本郷キャンパス工学部2号館
論文・デモ発表: 申込締切 7月10日(金) 原稿締切 7月24日(金)
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。EC2010でお会いしましょう!
EC2008の様子 (Picasaウェブアルバムより)
エンタテインメントは,現在のわれわれの日常生活を豊かにしてくれる必要不可欠なものとなりつつあります.一方歴史を振り返ってみると,エンタテインメントにつながる考え方に江戸時代からの『粋』があります.『粋』とは,振る舞いや見なりの格好のよさに感じられる美意識です.エンタテインメントを 『粋』の視点でとらえ,それを分析していこう,ということで,今回のテーマは「『粋』を科学する」です.江戸以来の歴史と,現代のコンピューティングが織りなす最新のエンタテインメントを皆さんとともに考えたいと思っています.
エンタテインメントコンピューティング2009 (EC2009)は,エンタテインメントとそれを取り巻く計算機技術に焦点を当て総合的に議論する学会です.7回目となる今回は,東京での開催となります.是非,ご参加ください.
開催プログラム (9月16日-9月18日)
※ 懇親会開催前に,現代美術館で開催されているメアリー・ブレア展をご覧になれます.
【EC2009 表彰】
○論文賞
笑い動作検出に基づいたラフトラック再生手法による笑いの増幅
福嶋 政期, 橋本 悠希, 野澤 孝司, 梶本 裕之
○ベストプレゼンテーション賞
雨刀: ユビキタスコンテンツ設計手法によるケーススタディ
勝本 雄一朗, 石澤 太祥, 石橋 秀一, 植木 淳朗, 瓜生 大輔,
神山 友輔, 白鳥 成彦, 徳久 悟, 橋本 翔, 奥出 直人, 稲蔭 正彦
○ベストデモンストレーション賞
パターン入力と連結拡張が可能なマトリクスLEDユニット
秋田 純一
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○関西テレビ・カンテーレ賞
携帯電話を利用した簡易ARデバイスの研究
君塚 史高,赤羽 亨,小林 茂,小林 孝浩
○芸術科学会・最優秀論文賞
光で制御する残像ディスプレイSteganoScanの提案
岸 遼, 筧 康明, 苗村 健
○芸術科学会・優秀論文賞
棟方 渚(札幌市立大学),中村 光寿,田中 伶,土門 裕介,松原 仁(はこだて未来大学): "座禅体験システムの提案と開発"
○芸術科学会・審査員特別賞(2件)
加須屋 恭子,吉田 知史,児玉 幸子(電気通信大学): "「テクノ手芸」:電子デバイスを優しく手芸作品に融合させる新しい手芸のコンセプト"
青木 直史(北海道大学): "YOSAKOIソーラン祭りにおけるサイバー鳴子の展開"
基調講演1 江戸の人々にとって,銭湯(湯屋)は最高の娯楽施設でした.一方,関東大震災後の東京に建てられた銭湯は,神社仏閣を思わせる豪華な外観を持ち,内部空間の特異な構成は,劇場的空間というべきものです.江戸の湯屋の建築的特質,「近代の銭湯=劇場」論などを通じ,銭湯建築のエンターテインメント性について語ります. |
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基調講演2 「粋」の起源と人間性の進化 岡ノ谷 一夫(理化学研究所 脳科学総合研究センター) 粋とは,物腰や身なりが洗練されており,それを難なくこなしている態度のことを言う.九鬼周造は,粋の根底には異性への媚態があり,それが粋の色っぽさを支えていると考える.進化生物学的には,粋とは,自己の適応度の表現形態としての無駄な行動のことであると言ってよく,進化生物学者のザハヴィはこれを「ハンディキャップの原理」として概念化してきた.クジャクの立派な尾羽やカナリアの複雑なさえずりも,異性への媚態として余裕のある行動を示す「粋」として進化してきたと言える.同様に,ヒトの芸術や言語の起源と進化についても,「粋」を鍵概念として考察することができる.この講演では,粋の生物学的基盤として「性淘汰」という概念を紹介し,性淘汰で進化した信号の例として小鳥の歌とヒトの言語および音楽を比較する.また,粋とは対極にある「情動」について,その抑制そのものが「粋」な行動として進化してきたという考えを検討し,現代の人間社会におけるコミュニケーション不全の問題を読み解いてみる. |
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Rencon Workshop 音楽演奏システムによる演奏表情付けコンテスト Rencon Workshopを実施いたします. http://www.renconmusic.org/ec2009/ ピアノ演奏を対象とした完全自律型の演奏生成システムによる"初見"演奏,演奏デザイン支援システムを使った人間の作り込み演奏の聴き比べを投票形式で行います.このほか,対象楽器を限定しないフリー参加の部門を開設する予定です. 会場に集合する演奏生成システムが,当日その場で演奏表情の作り込みを行い,ピアノの生演奏にて披露します.観覧者によるオンライン投票(採点)など,見ても聞いても楽しいイベントとして盛り上げていきたいと思います. EC2009 での開催ですが,Renconコンテストの観覧は一般公開(無料)となる予定です.みなさまの参加をお待ちしております. |
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パネルディスカッション「EC分野における産学連携」 |
事前 | 当日 | |
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一般会員 | 15,000円* | 19,000円* |
一般非会員 | 23,000円* | 27,000円* |
学生会員 | 6,000円** | 12,000円** |
学生非会員 | 8,000円** | 12,000円** |
発表カテゴリー
・一般口頭発表:質疑込み15分を予定しています.
・デモ発表:ポスターおよびデモシステムを展示し,聴講者と対話しながら発表する形式です.なお,デモ発表は,一般の方に広く公開する予定でおります.
投稿方法
デモ発表を含むすべての発表に対して,原稿の提出が必要です.
こちらから,PDFフォーマットによる電子投稿で受け付けいたします.
EC2009 投稿受付ページ
原稿執筆要項
一般口頭発表は2段組で2ページまたは4ページ(定型フォーマット),デモはフォントや段組などの制約は一切ない2ページ(フリーフォーマット)でご執筆ください.
・原稿サンプルファイルおよび原稿執筆方法はEC2008に準じます(http://ec2008.entcomp.org/EC2008-sample.pdf)
・LaTeX2e原稿サンプルファイル (ZIP)(http: //ec2008.entcomp.org/ec2008_format_latex.zip)
・MS-Word原稿サンプルファイル (DOC)(http ://ec2008.entcomp.org/ec2008_format_word.doc)
- LaTeX形式およびWord形式のフォーマットを,本サ
イトよりダウンロードできます.
- デモ発表申し込み時は,原稿と同時に会場のフロアプランもご提出ください.(フロアプランは原稿ファイル(PDF or Word)にまとめて提出すること)
- 査読は一般発表・デモ発表いずれについても行いませんが,プログラム委員会による論文内容と本会議の趣旨との整合性に関するチェックを行います.その結果,会議の趣旨との整合性が著しく良くないと判断された場合,発表をお断りする場合がありますので,ご了承下さい.
- 会場のキャパシティを超える件数のデモ申し込みがあった場合には,プログラム委員会で議論して発表をご遠慮頂く事があります.
- 一般口頭発表論文については,事前にプログラム委員会が論文内容を審査し,ベストペーパー賞を1件選定し授与する予定です.また,当日の口頭発表およびデモの内容に基づき,ベストプレゼンテーション賞およびベストデモ賞を,それぞれ1ないし数件プログラム委員会で選定し授与する予定です.
- 論文の著作権は著者に帰属します.
デモ展示についての規定
- 2m x 2m の区画範囲内での展示を基本とします.
- 照明条件の調整などは出展者側で対応してください.(ブース周囲ヘの暗幕設置による遮光等)
- 展示期間中の駐車スペースはありませんので,搬入出には運送業者をご利用下さい.
- 会場のネットワークは原則利用不可です.
- どうしても上記の規定に収まらない場合は実行委員会まで別途ご連絡下さい.
対象分野
エンタテインメントに関する理論的・実証的研究,各種応用システム開発やコンテンツ製作など広く募集.
例)
・ゲームプレイングプログラム/ゲーム理論/ネットワークゲーム
・ビデオゲームのための画像生成/インタラクション技術/演出手法
・音楽生成/演奏支援/立体音響
・エンタテインメントVR/複合現実感/エンタテインメントロボット
・ウェアラブルエンタテインメント/エンタテインメント系携帯コンテンツ
・バーチャルアイドル/エンタテインメント系Webデザイン
・インタラクティブアート/メディアアート
・電子玩具/テーマパークデザイン
・エンタテインメントの認知科学/エンタテインメントの脳科学
・その他エンタテインメントと情報処理に関する話題
主催
エンタテインメントコンピューティング2009実行委員会
共催
日本バーチャルリアリティ学会
芸術科学会
協賛
日本バーチャルリアリティ学会アート&エンタテインメント研究委員会(SIG A+E)
情報処理学会 エンタテインメントコンピューティング研究会(SIG-EC)
情報処理学会 音楽情報科学研究会(SIG-MUS)
情報処理学会 ゲーム情報学研究会(SIG-GI)
情報処理学会 ヒューマンコンピュータインタラクション研究会(SIG-HCI)
電子情報通信学会 サイバーワールド研究会(CW)
電子情報通信学会 マルチメディア・仮想環境基礎研究会(MVE)
後援
組織委員会
組織委員長:
稲見 昌彦(慶応大学)
組織委員:
小野 哲雄(はこだて未来大学)
片寄 晴弘(関西学院大学)
星野 准一(筑波大学)
松原 仁(はこだて未来大学)
実行委員
実行委員長:
杉本 雅則(東京大学)
実行副委員長:
苗村 健(東京大学)
長谷川 晶一(電気通信大学)
プログラム委員長:
小池 英樹(電気通信大学)
実行委員:
小川 剛史(東京大学)
筧 康明(慶應大学)
鈴木 太朗(東京大学)
常盤 拓司(東京大学)
西村 邦裕(東京大学)
味八木 崇(東京大学)
宮下 芳明(明治大学)
宮田 一乘(北陸先端科学技術大学院大学)
森山 朋絵(東京都現代美術館)
山崎 俊彦(東京大学)
お問い合わせ
ec2009[at]itl.t.u-tokyo.ac.jp
過去のエンタテインメントコンピューティング
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